図書室と言えば、私語厳禁。静かに黙々と本を読んだり、勉強をする…。それが“当たり前“だと思っていたのに、ここは違ったのです。
「森」一文字の表札。そしてインターホン?
ビルに着き、エレベーターを上がると「入り口はあちら」。進むと閉められた扉と「森」(本が3つ)と一文字だけ書かれた表札のような看板、そしてインターホン。
「なぜインターホンなんだろう?」と思いつつ、書かれてあるがままにインターホンを押し、「扉を開けてください」と声がし、開けると、そこには…!
本!本!本!
壁にはずらりと並ぶ本。当然なのですが圧倒される…しかし暖色系の心地よい照明で、ファンタジーとまでは言いませんが、何とも言えない非現実のような世界観に思わず、ホウッ…とため息の漏れるような空間が広がっていました。
こちらが「森の図書室」です。
人数や過ごし方に合わせて選べる席がたくさん♪
座席はカウンター、4〜6人程度のテーブル席、ベットのような小上がり席、2人がけの控えめなテーブルコーナーがあります。
空いていれば席はどこでもOK! まず、どこの席に座ろうか…とワクワクしてしまいます。やはり初めてだと寝転んだり、リラックスの出来そうなベッドの席が気になります。
こちらは限定3席、やはり人気があり埋まっていましたが、ちょうど帰られる方がいて運良く席をGET! 気になる本を積み上げてゴロン!
なんて心地いいのでしょう!
周りも気にせず、リラックスしてしまいます。
席料は座席問わずに500円。12:00~17:00の間はフリードリンク1,000円もしくは2ドリンク、夜の時間は最低1ドリンクの注文で時間制限なく過ごす事ができます。この他にもお得な飲み放題メニューやコース等もあります。
本にちなんだメニューで大好きなあのシーンを再現!
メニューがまた面白い。お料理ではなく、本の表紙の写真なのです。
そこで見つけたのがラピュタトースト(700円)。
これは誰でも一度は食べてみたいと思ったのではないでしょうか? 憧れのシーンの再現メニューで盛り上がるのも楽しみ方の1つですね。
こちらは「西の魔女が死んだ」(著者:梨木香歩)にちなんだ「パパの好きなキッシュ」(600円)。
図書室でお酒?!タブーのような…でもこれぞ、大人の本の読み方。
図書室はそもそも飲食がNGという事が多いですが、ここは「あくまで飲食店なんです」。一瞬いけない事をしているようなその背徳感につい酔いしれてしまいそう(笑)。
もちろん、ドリンクにも本にちなんだメニューがあります。今まで読んだ事のなかった本でも「せっかくだからこのメニューに合わせてその本を開いてみようかな?」なんてきっかけにもなります。急にその一杯が特別なものになってしまうかも?
そしてお酒をオーダーすると何故かくじ引きのような箱が登場します。
お店オリジナルのコースターが入っていて運に任せて引くという楽しみも。コースターには本のタイトルが書いてあり、「これをきっかけに読んでみようかな?」と、探しに行くのです。
コースターは全24種類あるそうですよ。
何を読んだらいいんだろう…そんな時には掲示板。
店内には溢れんばかりの本があり、タイトルや見た目で選ぶのも楽しいのですが、迷った時にはお客さんの残した「感想文」を参考に本選びも出来ます。
壁には「感想紹介」の掲示板が。
この感想文を読むと、「この本ってそんな感じだったのか」「今まで興味なかったけど、こんな本があるんだ!」と新たな発見も。そしてこの感想文にはイラストが描かれている事も多く、ついつい見入ってしまう事も。
皆さん、本当に絵がお上手で面白いんです! 見知らぬ誰かと何か通ずるものがあったりと、すごく素敵な出会いが生まれるのです。
おしゃべりしてもいいんだよ。ここは家だから。
やはり図書室と聞くと、静かにしなければいけないような気分になりますが、ここはそれを求めていないんです。森の図書室という名前の由来は元々、オーナーの森さんの名前から。
「森さん家に遊びにきました」そんな感覚で楽しんでもらいたい。
森の中の図書室…的な由来かと勝手にイメージしていましたが違うそうです(笑)。
だからこそ、お店として看板を掲げるのではなく、表札のような「森」、インターホンを押し、中に入るというシステムしたそうです。そして静かに本を読むだけではなく、会話だってOK。周りの会話が気にならないように、そして必要以上に小声にならなくてもいいようにと、意外にも大きめの音量で音楽が流れています。
あなたの好きな作家さんのサインがあるかも?
店内の壁にはさりげなくサインが書かれていたり、普通に置かれている本にもサインがあったりするんです。スタッフの方に聞くと教えてもらえますよ。
かの有名な西野さんやピースの又吉さんのサイン本もありました!
実は以前、「アメトーーク!」の本好き芸人の回を、この森の図書室で収録したとか。これは本好きならぬとも気になってしまいませんか?
宝探し気分で大好きな作家さんやあの有名人のサイン本を探してみるのも楽しいですよ♪
普段選ばない本との出会いを求めて・・
高く天井まで積まれた本を眺めているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまう程、夢中になれました。スタッフの方に気分に合わせたおすすめの本を教えてもらえば、普段自分では選ばないような本との出会いもあって楽しいかも。
運命の1冊を探すも良し、何となくボーッと過ごすも良し、友達の家に遊びに来たような感覚で過ごし、語り合ってもOKです。もちろん、声の音量は常識の範囲内でね(笑)。
森の図書室
住所:東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3F
TEL:03-6455-0629
平均予算:¥1,000~¥2,000
営業時間:
[月~金]12:00~17:00
18:00~24:00
[土・日]12:00~24:00
定休日:不定休

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YOLULUプランナー:Akane
35歳、銀座勤務。鮨と日本酒をこよなく愛する飲兵衛OL。